九州や沖縄に住む親戚やお世話になった方に、あなたはどのようにして「お中元」を贈っていますか? 宅配便で贈るという方が多いようですが、相手のお宅を訪問して直接手渡しするのが本来のマナーといわれています。それでは、どんなことに注意して渡すと良いのでしょう。
今回は、九州・沖縄地方にお住まいの方に、お中元を直接渡す際のマナーや注意点をご紹介いたします。
お中元を贈る時期を確認しましょう
お中元を贈る時期は、地域によって異なります。したがって直接渡す場合は、その相手が住む地域に合わせることが大切です。
九州の場合は、全国でもっとも時期が遅い「8月1日〜8月15日」に贈り、沖縄はお盆にあたる「旧暦の7月15日まで」に贈るのが一般的とされています。沖縄の場合は、毎年日付が変わるので訪問する前にインターネットなどで旧暦のカレンダーを確認しておきましょう。この時期より遅くなってしまう場合は、お中元ではなく暑中見舞いもしくは残暑見舞いとして贈りましょう。
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お中元を直接手渡しで贈る場合、以下のことに注意して渡しましょう。
事前に訪問日を決める
ご自宅にうかがう前に、「夏のご挨拶に伺いたいのですが」と連絡を取ってから訪問日を決めましょう。忙しい朝や食事の時間帯は避け、午前ならば10:00〜11:00頃、午後ならば14:00〜16:00頃にうかがうのが無難です。
ただし、先方から訪問時間外のリクエストがあった場合は都合に合わせましょう。突然お宅にうかがうのは、先方に迷惑をかけることになるのでNGです。先方に来客の準備を急がせてしまうことになるため、約束の時間よりも早めに着いてしまうのもマナー違反です。
汚れのない紙袋に入れる
お中元は風呂敷に包んで持っていくのが正式なマナーとされていますが、汚れのない紙袋であれば問題ありません。折れたり破れた紙袋で持参するのは失礼にあたるので注意しましょう。
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いきなり品物を渡さない
相手のご自宅に到着して、いきなり品物を渡すのはNGです。室内に通されてから、時間をとっていただいたお礼を述べた上で渡すのが一般的なマナーです。
「のし」が相手に向くように渡す
お中元を一度自分に向けて持ち、汚れがないかを確認します。そして時計回りに180度回転させ、相手側に正しく「のし」が向くように持ち直してから両手で渡します。「いつもお世話になっております」などの感謝の言葉を添えて渡すとより丁寧です。
「つまらないものですが」という言葉がよく使われますが、相手によっては他人行儀に思われたり、不快な気持ちにさせてしまうことがあるようです。マナー違反ではありませんが、できるだけ避けたほうがよいでしょう。お中元を入れておいた風呂敷や紙袋は必ず持ち帰りましょう。
※玄関先で渡す場合
玄関先で渡す場合は、聞き手で風呂敷をほどいてから品物を取り出します。品物を抱え込むように持ったら、風呂敷を折り畳み、一言を添えながら両手で渡します。室内で渡す場合と同じく、お中元を入れておいた風呂敷や紙袋は必ず持ち帰るようにしましょう。
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のしは「外のし」で
お中元を持参する場合は、包装紙の外側にのしをかける「外のし」にしましょう。渡す際に表書きが見えるため、贈った目的が先方にすぐにわかります。水引は5本もしくは7本の紅白蝶結びのものを選びます。蝶結びの水引は「何度あってもいいお祝いごと」に利用するものです。上段に「御中元」、下段に贈り主の名前を書きましょう。
いかがでしたでしょうか。お中元を直接渡すのはとても緊張すると思いますが、気持ちを込めて丁寧にお渡しすれば、感謝の気持ちはより伝わります。今回ご紹介したマナーと注意点を守って、今年はぜひ「お中元」を手渡ししてみてください。感謝の気持ちもより伝わるのではないでしょうか。
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